2016年 07月 02日
広壽山 福聚寺(福岡県北九州市)
黄檗宗(禅宗)のお寺です。
余裕のある駐車場、門の前の大きな境内案内図の様子から、参拝客も多い大きなお寺のようにお見受けします。
境内ご案内と書かれた看板。
ここは裏門なのですね。
第二駐車場の先に第一関門というのがあるようですが、そこから入らないといけないのかな・・・としばし思案。
でもその先の不二門はしっかり閉ざされているようです。(入れないですね)
裏門のすぐ先に寺務所があることだし、こちらから入ることにしました。
インターホンを鳴らすと、とても明るくて元気な坊守さんが出てこられました。
ご住職がお参りに出て不在なので御朱印は置き書きしかなく、すみませんと大変恐縮されていました。
納経帖に直書き、というのにこだわる方もおられますが、私は参拝が一番の目的なので全然気にしません。
私一人しか参拝者がいないのに、本堂を開けますね、と言ってくださり感謝です。
「魚のところで待っていてください」と。
・・・魚??
なぜ魚?
これは「魚板」というもので、もともと修行をしている僧侶たちに食事を知らせるために叩くものだったとか。
こちらは何かの行事の折にこれを叩いてお知らせします、と言われていました。
口にくわえている玉は、三煩悩(むさぼる、いかる、おろかさ)を表していて、魚のお腹を叩くことでそれを吐き出させるという意味があるそうです。
禅宗のお寺には初めて参拝するので、私もこれを拝見したのは初めてでした。
ユーモラスな顔が面白いですね。
中から坊守さんが扉を開けてくださいました。
さすが禅寺です。
禅体験もできるのでしょうか。
他の宗派の本堂とは全然違います。
「天井を見てみてください」と言われるので、見上げると、そこには龍の絵が。
この真下には畳敷きの台が置いてあり、ここで手をパンと打ち鳴らすと、天井に響いて「カラカラカラ」と転がるような小さな音がするとのこと。
「雨の日は湿気があるので聞こえませんが、今日はいいかもしれません」
と、坊守さんが両手をパン!
すると、その音のすぐ後に、「カラカラカラ・・・」と聞こえてきました。
聞こえました!!と思わずテンションアップ(笑)。
ごゆっくりどうぞ、と出て行かれた後も、一人でパンパンやっておりました。
火は焚けないので、と言われましたので、お線香なしのお参りだけです。
ご本尊は釈迦牟尼仏。
本堂にいらっしゃるのもお釈迦さまでした。
でも裏にちゃんとお薬師様が安置されています、とのこと。
しっかりとお参りしてきました。
ここは「吉祥寶殿」というのですね。
お参りが終わったら、坊守さんに終わった旨をお知らせします。
梅雨の合間の晴れで、青空がとてもキレイでした。
先には緑の山々が見え、美しかったです。
鍾堂。
しっかり閉ざされた不二門。
やっぱりこちら側からは入れませんでした。
墓地の方へいくとまだ史跡があるようでしたが、目的のお参りがすんだのでこの辺りで帰路につきました。
御朱印。
このお寺は、九州四十九院薬師霊場の事務局をやっておられるそうで、その紹介もしていただきました。
今まわっております、と言うと、「満願されたらお知らせください、証明書が出ますよ」とのこと。
・・・満願したいのは山々なのですが、九州内全域回るのにどのくらいかかることか。
鹿児島は指宿まであるのですから。
とりあえず、近辺のお寺から回っていくことにしています。
今回も無事お参りできたこと、感謝いたします。
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
広壽山 福聚寺
〒802-0025
福岡県北九州市小倉北区寿山町6-7
電話:093-541-2270
http://oyakushi.com/jiin/fukuoka/jiin-06.html