2016年 10月 30日
光岡八幡宮(福岡県宗像市)
ここにもパワーあふれる大楠があるそうなのです。
鳥居の扁額は風雨にさらされ、文字がほとんど読めません。
かすかに八幡宮と彫られているような・・・
それにしても、このしめ縄は面白いです。
参道を歩いていると左側にすぐに見えてきました。
近づいていくとだんだん手のひらにじんわりと汗がにじんできたのです。
手のひらがビリビリしたり、ジーーンとしたり、そういう感じ方はよくあるのですが、こういうのは初めてでちょっとビックリしました。
そしてこのむき出しになった根っこ!
すごい迫力でした。
樹齢500年。
これだけの巨木の下ではこんなに力強く逞しい根っこが息づいているのですね。
何十メートルも伸びることができるはずです。
確かに異形の楠ではありますが、おどろおどろしい感じはしません。
もっと暖かいものを感じます。
と思っていたら、紫の光が来ました。
この色が写る樹木は不思議と受ける印象が似ています。
触ると手を包まれるような感じがするのも同じです。
ほとんど人通りのない神社なのですが、この日は一人参拝客がいて、一心にお参りをしていらっしゃいました。
御神木のこの木にも何度も手を合わせ、根っこに触れ、真剣そのもの。
傍らで写真を撮るのが申し訳ないくらいでした。
けれど、そうやって祈り続ける気持ちはわかります。
これは、そういう存在の木なのですね。
根っこの合間には、つわぶきを始め、様々な草花が生えていました。
大いなるものの足元で静かに小さな命が育まれています。
拝殿にはお賽銭箱がありませんでした。
どうしたら、と思って近づいてみると、引き戸の一部にお賽銭を入れる穴があけてありました。
盗難防止のためでしょうか。
それを思うと何とも悲しい気持ちになります。
その穴からお賽銭を入れ、お参りをしました。
地面は箒目がつき、綺麗にお掃除されてありました。
居心地がよく、全体的にあたたかな雰囲気の神社でした。
光岡八幡宮
福岡県宗像市光岡