2016年 12月 23日
胸の観音寺(京都郡みやこ町)
胸の病に強いご利益があると言われています。
近くまで車で走って行くと案内板が立っているのでそれに従って行くと、すごい山道に来てしまいました。
車一台通るのがやっと。
離合なんて絶対できません。対向車が来たらどうするのか・・・
ひたすらくねくねと走り、胸の観音の駐車場へ着きました。
そこからは参道を登って行きます。
杉林の向こうに、第二駐車場から上に向かう石段が見えます。
先が長いです。
しばらく上った後に振り返りました。
高い!
でもまだ先があります。
途中で休憩できるようなスペースも設けてありました。
この辺りの階段は段差がないよう作られていますが、それでも階段は階段。
息が上がってハアハア言いながら登りました。
到着。
祭壇になっている大岩。
この奥に胸の観音様がお祀りされているそうです。
お手水でお浄めをし、ロウソクとお線香を供えました。
お線香は太い束になっていて、バラしてから火をつけないと、なかなかつきません。
かなり時間がかかってしまいました。
拝殿になっている岩の周りにはお地蔵様や仏様の像が並んでいます。
神様が宿っていそうです。
昔、この辺り一帯が酷い干ばつに襲われたとき、長者の末娘が人柱になって龍神様に雨ごいをし、雨を降らせてもらったという伝説が信仰の元になっています。
その娘が観音様の力を借りて龍神を成仏させ、自らは胸に痛みを覚えて亡くなりました。
そして観音様となり、病に苦しむ人たちを救ってくださるようになったのです。
村の人たちは、娘が亡くなったこの場所に胸の観音としてお祀りし、今に至っています。
観音様、龍神様、お稲荷さん。
神仏が一緒にお祀りされています。
そこには何の違和感もありません。
日本ならではの土着の信仰です。
この先が龍神様の祠です。
頭上注意の注意書きがありました。
この大岩も、微妙なバランスで立っています。
よくまあ、これで固定されていること!
何かの拍子で崩れ落ちてしまってもおかしくないくらいです。
(奥の院側からの写真)
今は土日しか事務所に人は常駐していないそうなので、そのときはお茶が用意されていて一息つけるようになっています。
観音山の中腹なので町を一望できます。
寒かったので、中の暖房と温かいお茶で癒されました。
五月の第二日曜日は春季大祭があり、胸の観音の伝説の紙芝居や、お神楽、その他の舞などが奉納されるそうです。