2017年 07月 19日
中元寺の薬師如来(田川郡添田町)
添田町にある、中元寺の薬師如来。
福岡県の有形文化財です。
去年一度訪問して以来ご無沙汰していて、やっと今日は二度目の参拝です。
中元寺と言ってもお寺があるわけではなく、地名。
そこに小さな薬師堂があり、薬師如来像と、十二神将像がお祀りされています。
薬師堂までは案内板に沿って真っすぐ行くと迷うことなく到着。
ここ、駐車場がすごく広いのです。
え・・・いったい何のためのスペースですか???と疑問に思うほどの広さです。
だって、薬師堂は・・・
こんな感じなんですから。
思わず、お堂と駐車場を見比べてしまいます(笑)。
でも周りにかかっている幟をみると、お札所になっているようです。
巡拝の時期になると、巡礼の方々がたくさん参拝に来られるのかもしれませんね。
可愛いサイズの石灯籠。
薬師堂。
手水鉢がありますが、お水は入っていません。
記帳所がありました。
なんの記帳なのでしょう。
お堂は施錠されておらず、誰でも自由に入ってお参りができるようになっています。
実はここに安置されてある十二神将像は、2013年に3体が盗難に合いました。
こんな風に常に開放されているからです。
それなのに、地域の信仰のために、いまだ施錠はされていません。
凄いですね。
薬師如来を囲んで十二神将像(今は9体のみ)が並んでいます。
独特のお顔のお薬師様。
なんとも優しげで、いつまでも見つめていたくなる表情です。
盗んだ人は、このお薬師様のお顔を、どんな気持ちで眺めていたのでしょう。
悔いることはあったのでしょうか。
そう願います。
お札所なので御朱印があるかな、と思ったのですが、それらしきものはなく、祭壇に護符が積まれてありました。
希望者は、300円をお賽銭箱に入れてください、とのこと。
拝見すると、薬師堂の印が捺されてありました。
これを戴いたら、来年は返納しないといけないのかな?
でもずっと御守りを持ち続けている人もいますしね。
結局、戴いてきました。
山と田んぼに囲まれたところに、ぽつんとある薬師堂。
でも、とても大事にされているのがわかります。
こういう静かな信仰っていいですね。
中元寺の薬師如来