2017年 11月 28日
秋月紅葉・1(朝倉市秋月)
紅葉を見に秋月城址へ。
何度も何度もお水を汲みに秋月へは足を運んでいますが、紅葉を見に行くのは初めてです。
この時期、清流庵も秋月とうふ家も、お客さんが一気に増える、と言われてましたっけ。
名所がどこなのかもはっきりわからなかったので、とりあえず、杉の馬場方面へと向かいました。
お蕎麦屋さんの「ちきた」さんを過ぎて一本道をずっと行くと、道の両側に臨時駐車場がいくつも出来ていました。
名所から一番近いですよ!という看板に釣られて駐車(笑)。
一回300円という良心的な料金です。
そこに停めると、目の前には南天が生垣のように並んでいる建物がありました。
南天も紅葉しますし、真っ赤な実はパッと目を引きます。
私も南天を生垣にしたくて庭にポツポツと植えているのですが、あまりの日当たりの悪さに全然育ちません・・・
むしろ山に自然に生えているモノの方が元気がいいです。
まあいいけど。
杉の馬場に入る手前の橋。
そこにかかるモミジがさっそく出迎えてくれました。
見事です。
観光地っぽい雰囲気ですね。
お天気もいいし、道はたくさんの人で賑わっていました。
黒門のマンホール。
朝倉市の下水道に繋がるマンホールは違うデザインです。
それはもうイヤというほど撮っていますが、これは初めて。
今まで気づきませんでした。
種痘発祥の地だったんですねぇ。
お掘を渡る坂が面白い形。
橋ではなくて、坂です。
瓦が顔を出しています。
縦に埋められているのですね。
そういえば、清流庵の庭園の一部に、この瓦坂と同じように瓦を埋めて意匠をこらしている箇所がありました。
珍しいなーと思ってみていたのですが、お城に使われていたんですね。
苔に覆われた灯籠。
印象的でした。
垂裕神社の鳥居です。
参道にもなっているようです。
この石段を上ると黒門、その先に神社があります。
登りながらも、紅葉の美しさに見とれます。
よく階段から転げ落ちなかったこと、と思うほど。
足元あまり見てなかったかも・・・・怖。
秋月城本門、黒門に着きました。
『黒門は明治13年(1880)に移築され、現在は秋月黒田藩祖である黒田長興を祀る垂裕神社の参道にありますが、本来は秋月城の大手門として、城の前面堀割にある瓦坂の奥、右側に建っていたものです。
形式的には江戸初期のものとされますが、中世秋月氏の本城「古処山城」の搦手門(からめてもん)であったという伝承も残っています。
長屋門は奥御殿へと至る門であり、唯一城内の原位置に残っています。
昭和62年より解体修復工事を実施し、嘉永3年(1850)に建てられたことがわかりました。』
(黒門の概要より)
秋月紅葉・2へ。
2017年 11月 27日
御蕎麦 ちきた(朝倉市秋月)
大山祇神社を後にして、目指すは秋月。
紅葉が綺麗だということですから期待して出かけます。
白坂峠の緑も日差しにキラキラしていて眩しいです。
いつもは322号線とのT字路で右に曲がり、秋月の町内へ向かうのですが、今日はふと思い立って左へ。
そちらの方に「秋月城址」の看板が出ていたのです。
目的は紅葉なんですから今日は左へ・・・
あまり行かない道ですが、八丁トンネルの工事現場までくると、あ、ここね、とやっと理解(笑)。
土地勘無さすぎなのも甚だしい。
それを右へと走ります。
しばらく行くと、なんと、お蕎麦屋さんの看板が。
以前たった一度だけ、しかも場所の確認のために逆方向から来たっきり。
普通に考えれば行きつくことは予想済みですけど、私には予想外でした。
方向音痴も甚だしい。
紅葉が一瞬頭から飛び、あわてて時間を確認すると11時!
開店直後です。
見ると、4台ほどしか停められない駐車場には2台。
こんなチャンスはないでしょう。
・・・とその前に、お隣の「だんごあん」さんの広ーい駐車場に真っ赤に色づいたモミジを発見。
だんごあんの駐車場があまりに広いので、ここに停められないお客さんがそちらへ無断駐車してしまうことを大変困ってあるようで、あちこちに貼り紙がしてありました。
ちきたさんの駐車場は、お店の前のスペースと、50m先に何台か停められる場所があるそうです。
私も客の立場としてはすごく気持ちはわかるのですが、お困りのようですから無断駐車はやめましょうね~。
散策できそうなお庭。(庭・・・?なのか?)
古民家風のお店です。
休日には行列ができるくらいの大人気のお店なので、ちゃんと座って待てるようなスペースが作ってありますね。
ストーブに座布団。
もうこの辺りで私の好みどストライクなので、否が応でもテンションがアップ!
一人だったので、心の中だけで納めておきました・・・
でも写真は撮る。
「トキワ」って・・・
このストーブの会社なのでしょうかーー!!!
字体が!!そしてカタチ!!
なんでしょうね~?このビジュアル。
見とれてしまいます。
決して使ったことはないはずのストーブなのに、胸を熱くするこの懐かしさはどうしてなのでしょう。
日本人あるあるでしょうか。
店内に入るまでが長い・・・・・
そう、いつもはお昼時になるとこの受付表に記名して待つのです。
その下にも、遠路おつかれさまです、の心遣い溢れる一文が。
はい、やっと店内。
幸運なことにお客さんはまだ少なかったので、お好きな席へどうぞ、と言われました。
窓際へ。
(ところが後から杉の馬場あたりに行ってみると、人が多かったのです!月曜なのに)
席は、お座敷席と椅子席があり、そう広くはない店内に丁度良く配置してありました。
考えるまでもなく、限定蕎麦の玄そばを注文しました。
聞くところによると限定15食くらいで、お客さんが多いときはあっという間に売り切れてしまうそうです。
蕎麦を丸ごと挽いた色の黒い蕎麦です。
1300円。
高めですが、お蕎麦が来る前にちょっとしたお料理が大皿に盛って出されます。
これも付いてのお値段ですのでなんとなく、納得。
お蕎麦が薬味と一緒に到着。
しっかりしたコシ。
丸ごと挽いたお蕎麦の色がいいですね。
つゆは辛め。
九州と言えば甘口ですが、辛めのつゆは秋田のお蕎麦を思い出して、私は好きです。
一人で蕎麦をすする女・・・有りですか、無しですか?(笑)
蕎麦湯。
お洒落な器~~~~。
木べらでかき混ぜてから蕎麦猪口に注ぎます。
こんな出され方は初めてです。
こうすれば、器の底に沈んだままにならないですものね。
接客もとても良くて、お料理を出すときの一言一言がすごく行き届いていました。
どんどんお客さんが増えて、外で待つ人も出てきたのですが、全然バタバタした感じはありません。
せかされているような雰囲気もまるでなく、落ち着いて食事ができました。
入り口を入って右にあるお手洗い。
通常、電気を消しているので暗いのですが、竹灯籠が灯されているので真っ暗にはなっていません。
トイレのロックが懐かしい!
なんというシンプルさ。
開店時間が書かれてあった看板の裏は、お礼の言葉が書かれていました。
大人気店なのがわかる、いいお店でした。
また行きたいです。
(平日に)
2017年 11月 27日
大山祇神社(飯塚市桑曲)
国道200号線(冷水峠)から夜須高原へ向かう道(438号線)沿いに、林の陰になるようにひっそりとたたずむ神社があります。
秋月へ行くときにいつもその道を通るので、毎回気になって気になって。(こういうのばっかり)
なのになぜか、時間があるときでもそのまま通り過ぎて行ってしまうような神社でした。
けれど、今日は止まりましたよ~。
とにかく、神社の入り口に立っているイチョウがキレイ。
見ている間中、ヒラヒラハラハラと扇形の葉っぱが舞い落ちてくるのです。
黄色いから日差しを反射して美しいことと言ったら!
道路の落ち葉までキレイに見えます。
イチョウの葉に飾られた石段。
ここから見える境内は周りを木々に囲まれ薄暗い感じです。
大山祇(おおやまつみ)神社。
こちらは愛知県今治市に総本山を持つ神社。
山の神様、そして海の神様も兼ねていて、日本全国土を守護する神様だそうです。
御分社は全国に10000余り。
すごい数ですね~。
この地は何処に行くにも山に囲まれ、山越えしないとどこにも行けない土地です。
そんな場所だからこそ、山の神様への信仰は篤いのでしょうね。
調べてみると、この一帯、大山祇神社は4社くらいありました。
手水所は新しいです。
改装されたばかりのよう。
水道になっていて、蛇口をひねると水がでます。
参拝の都度、水が出るようにしてあるようです。
奥に見えるのが拝殿。
ところどころに小さな祠があります。
こういうのも珍しいですね。
いったいどなたがお祀りされているのでしょう。
境内もイチョウの葉が敷き詰められています。
狛犬さんは見当たらず、代わりにというか、牛像が2体。
拝殿内は周りに壁がなく、御簾のようなものがかかっているだけ。
上には扁額や絵が飾られています。
この手の拝殿は懐かしい~。
小さい頃遊んでいた神社がこういう拝殿の造りでした。
上に上がって遊んでいても、神様は許してくださっていたように思います。
ご本殿。
薄暗いのでもっと近寄りがたい雰囲気かと思ったのですが、そんなことはありませんでした。
落ち葉で散らかってますけど、荒れた感じは全然しません。
とても清々しく爽やかで、気持ちのいい神社でした。
こういう自然な姿もいいですね。
iPhoneでの写真をちょっとフィルター加工してみました。
雰囲気が違って見えます(笑)。
2017年 11月 26日
ヒシの実を使って
珍しいものをいただきました。
ヒシの実。
初めて見ました。
コウモリの頭のような形。
ヒシという名前は聞いたことがありましたが、どんな植物かなんて全然知りません。
早速検索したところ、水生植物のヒシ。
水面に浮いた葉っぱがひし形なんですって。
だからヒシ。
それの実で、水中の落花生と言われるくらい栄養価が高いとか。
(ヒシの実とは?)
すでにゆでたものをいただいたので、半分に切って皮をむくと食べられます。
切る前に撮ってればよかった・・・
無理やりくっつけてパチリ。
すごくごついですね。
栽培したものはこのくらいの大きさになるそうですが、自然のものはもっと小さいそうです。
栽培って・・・
これ、栽培されてるのー???(そっちの方にびっくりした)
ニーズがあるのですね。
(調べてみると贈答用とかもありました!)
味は・・・甘くない栗?
なんとも説明しづらい味でした(笑)。
実もそうですが、皮にも効能があるそうです。
皮はかなり分厚くて固いのですが、炒ってお茶のように飲むと抗がん作用、肝硬変などの改善効果があるそうです。
すごい!
ゆでた後の皮にどのくらいの効果があるのかはわかりませんが、とりあえずせっかくだから作ってみようかと。
ザルの上で天日干し。
それをミルで挽きました。
なんという粗さ・・・
でもあんまり回すと粉末になりそうで。(それもねー)
粗々しく砕かれた皮を中火から弱火で炒ります。
火が通ってくると、フワ~ッと甘い香りがしてきます。
ゆでたあと、干されて砕かれたのに、こんなに香りがするんですね。
効能はまだ残っていそうな気がします。
そのままでは飲みにくいかもしれないので、三年番茶とブレンドしました。
番茶大さじ1、ヒシの皮小さじ1くらいでしょうか。
5袋できました。
どんな味か期待は高まりますが、多分番茶の味が強くて消えてしまうのではないかと。
それでも少し長めに煎じたら効能が発揮されるかもです。
知らないことだらけ、知らないものだらけなんですよねぇ。
まだまだ楽しみいっぱいです。
2017年 11月 26日
菓子工房&Cafe 椋の木ムック(宗像市赤間)
宗像市のお菓子屋さん、菓子工房&Cafe「椋の木ムック」さんへ行ってきました。
知り合いの方から教えていただいたのですが、お店の近くに見える大きな楠(今井神社)が印象的だったというお話から、「楠の木」?「椋の木」?と混乱してしまいました(笑)。
楠だとしたら、「ムック」っていうのは不思議なネーミングだなぁと思っていましたら、やっぱり「椋の木」でした。
JR鹿児島線の「教育大前」駅から徒歩5分。
私は車で行きましたが、その辺り、学生街なので同じようなアパートがたくさん並んでいて、いったいどの道から入るのか・・・
Google mapのお力を借りて到着しました。
看板にシンボルツリーの木。(多分これが椋の木でしょうね)
そして一見、「え?店舗?」と思ってしまうような小さな小屋のような建物が。
もしかしてここで店頭販売もしていたのかもしれませんね。
奥に駐車スペース3台分、そして店舗がありました。
看板が可愛い。
まるでお菓子のおうちみたいです。
菓子工房にピッタリな佇まい。
ウェルカムマットの先を進むとお店の入り口です。
小さいお店ですが、店内には洋菓子販売のスペースと、その横にカフェスペースあり。
席は4か5テーブルくらいでしょうか。
すでに2テーブルは御予約席の札が置いてありました。
こちらはランチからディナーまでいただくことができます。
席がとても少ないので予約していかないと、飛び込みでは無理かもしれません。
残念ながら私が行ったのは日曜日、そしてちょうどお昼頃だったので満席。
竹炭焙煎のコーヒーをいただきたかったのですが、諦めました。
せっかく来たのに叶わなかった、ということは、いろんなお店で何度もありますが、これはご縁が無かったのではなく、次回また来るチャンスをもらった、つまりご縁が繋がった!ということだと思っているので、さほどガッカリはしないのです。
今度いつこよーかなーーーなんて思いながら帰りました。
ムックさん一番人気らしい、五右衛門という名前の抹茶のケーキ。
和洋折衷の美味しいケーキです。上の抹茶ムースが濃厚。唐草模様がいいですね~。
そして酒粕チーズケーキ。
酒粕の風味が強く、お酒の苦手な人はどうかな、と思いますが、大好きな人にはたまらないケーキですねぇ。
(大好きな口)
チーズも酒粕も発酵食品なのでとても合うんです。
美味しかったーーー!
側面図。
キレイですね。
小豆の入ったクリームも絶品。
側面図。
底にさりげなく入っているフレークのおかげでケーキらしさがアップ。
ムースでもなくやっぱりケーキ。
そう思わせてくれます。
持ち帰りの時間を聞いて保冷剤を入れてくださる心配り。
ありがたいです。
その保冷剤がですねー、ケーキの箱に仕切りを入れてその隙間に入れてくれるのですけど、こんな風に袋に入ってるんです。
紙が余計な水気を吸ってくれるし、とても丁寧な感じがして、いいなぁーと思いました。
その帰り、大人買いした本たち・・・
(ここからは備忘録のつもりで)
「スープ屋しずく」はシリーズ3冊目。
日常の些細な謎解きが中心のほのぼのとあたたかいお話です。
「櫻子さん」はシリーズ・・・何冊目だ?
そろそろ佳境に入ってくるころです。
骨格標本士の女性が事件を解決していくお話。
謎解き、よりはハードな内容です。
太田紫織さんの本は、登場人物の内面を掘り下げてストーリーに組み込んでいくようなお話が多いです。
面白いです。
「連城三紀彦レジェンド2」
ずっと気になりつつも手を出せなかった作家さん。
人気作家さんたち数名が推薦する短編集です。
もっと年配の方かと思っていたら、赤川次郎さんと同じくらいだとか・・・(知らなかった)
短編ひとつひとつが独特の雰囲気。
この人の長編はどうなんだろ。読んでみたいなーと思いました。
また新しい開拓の予感!!(嬉しい)
「内臓とこころ」
これはお借りしたことがある本なので保存用?に購入。
著者の三木成夫さんは、とても面白い着眼点を持つ、人体哲学者、とでもいうような方です。
信田桃紅さんは105歳の現役書道家の方。
この本の表紙の字もご本人の作品です。
死ねないのも困る・・・すごい言葉ですね。ここまで生きてきた人しか言えない究極の人生語録です。
私なんてまだまだ赤ん坊みたいなものですね。
この方の半分も生きていないのですから。
読むのが楽しみです。
菓子工房&Cafe 椋の木ムック